冷え症に悩む方へ。その冷え、放置していませんか?

「手足が冷たくて眠れない」「エアコンの効いたオフィスにいると体の芯から冷える」「夏でも靴下が手放せない」……。こんな冷え症の悩みを抱えていませんか?

冷え症は、多くの女性が経験する悩みの一つです。
ただの体の冷えと軽く考えがちですが、実は疲れやすさや肩こり、肌のくすみ、生理不順といった不調にもつながることがあります。「冷えは万病のもと」ともいわれるように、冷えを改善することは、健康で快適な毎日を送るための大切なステップです。

漢方医学では、冷え症を体質や生活習慣から根本的に見直し、改善を目指すアプローチを取ります。このコラムでは、冷え症の原因やタイプ別の対策、さらに漢方を活用した効果的な改善方法をわかりやすく解説していきます。今日からできる冷え性ケアを取り入れて、冷え知らずの体を目指しましょう。”

冷え症とは?その症状と原因

冷え症とは?

冷え症とは、気温が低くない環境でも手足や体全体が冷たく感じる症状のことを指します。特に女性に多く見られる悩みで、日常生活に支障をきたすこともあります。

冷え症の主な症状

手足が冷たくて布団に入ってもなかなか眠れない。
よく顔色が悪いといわれる。
疲れが取れにくい。
冷えが原因で肩こりや腰痛が悪化する。
胃腸の働きが弱まり、便秘や下痢を繰り返す。
これらの症状は一時的なものではなく、慢性的な体質や生活習慣に根ざしていることが多いため、放置するとさらなる不調につながる可能性があります。

冷え症の原因

冷え症の背景には、さまざまな要因が絡み合っています。

自律神経の乱れ

自律神経が乱れると、体温を調節する機能が低下し、血液の巡りが悪くなります。特にストレスや不規則な生活が原因となることが多いです。

筋力の低下

筋肉は体内で熱を生み出す役割を持っています。そのため、運動不足や加齢により筋力が低下すると、体温を維持しにくくなり、冷え症につながります。

女性ホルモンの影響

女性ホルモンのバランスが崩れると、血流や自律神経にも影響を与え、冷え症を引き起こしやすくなります。特に更年期や月経周期の変化が影響することがあります。

血液循環の悪化

長時間同じ姿勢でいることや運動不足は、血液循環を悪化させる原因です。これにより、手足の末端まで血液が届きにくくなり、冷えを感じるようになります。

食生活の影響

食べ過ぎや偏った食事(冷たい飲み物や身体を冷やす食材の摂取)は、体内の代謝を低下させ、冷えを引き起こす一因となります。

冷え症のタイプと自分に合った対策

冷え症と一口に言っても、その原因や症状は人によって異なります。漢方医学では、冷え症をいくつかのタイプに分け、それぞれに適した対策を行うことが効果的とされています。ここでは、主な冷え症のタイプと、それに合った対策をご紹介します。あなたのタイプは?

四肢末端型(ししまったんがた)​

特徴

手足の末端が冷たくなるタイプ。血流が滞りやすいことが原因で、女性や若い方に多く見られます。

原因

自律神経の乱れやストレス、運動不足。

対策

  • 手足のマッサージやストレッチで血流を促進。
  • 手袋や靴下を使い、末端をしっかり温める。
  • 温かい飲み物(生姜湯やハーブティー)を摂取する。

特徴

腰から下が冷たくなるタイプ。長時間の座り仕事や運動不足が原因で、むくみを伴うこともあります。

原因

筋肉量の低下や血液循環の悪化。

対策

  • 日常的にウォーキングや軽い運動を取り入れる。
  • 足湯や半身浴で下半身をしっかり温める。
  • 塩分を控えめにし、むくみを防ぐ食事を心がける。

特徴

体全体が冷たく感じるタイプ。特に疲れやすく、倦怠感を伴うことが多いです。

原因

低血圧や貧血、基礎代謝の低下。

対策

  • 栄養バランスの取れた食事を心がける(鉄分やビタミンを多く含む食材)。
  • 基礎代謝を上げるために筋トレを取り入れる。
  • 睡眠時間を確保し、体力を回復させる。

特徴

体表面は冷えていないものの、内臓が冷えているタイプ。お腹の張りや便秘、下痢などの症状を伴うことがあります。

原因

冷たい飲み物や食べ物、ストレス。

対策

  • 冷たい飲み物を控え、温かいスープやお茶を摂る。
  • お腹を冷やさないよう腹巻きやカイロを使用。
  • リラックスできる環境を整え、ストレスを軽減。

タイプ別対策で冷え症を根本から改善

冷え症を改善するためには、まず自分の冷え症タイプを知ることが重要です。タイプに応じた適切な対策を行うことで、効率よく症状を和らげることができます。漢方医学では、冷え症のタイプに合わせた治療法を提案し、体質を根本から整えることを目指します。

漢方で冷え症は改善できる?

「冷え症には漢方が効く」という話を聞いたことはありませんか?しかし、漢方に馴染みのない方にとっては、「本当に効果があるの?」「薬とはどう違うの?」と疑問に思うことも多いかもしれません。

漢方医学では、冷え症を単なる体の冷えではなく、「体質のバランスの乱れ」として捉えます。このため、症状そのものを抑えるだけでなく、冷えの根本的な原因にアプローチすることで、体質を整え、長期的な改善を目指します。

冷え症改善に漢方が注目される理由

個々の体質に合わせた治療が可能

漢方では「冷え症」とひとくくりにせず、患者様一人ひとりの体質や症状に基づき、適切な処方を行います。たとえば、血行不良が原因の冷えには血流を促進する漢方薬を、水分代謝の乱れが原因の冷えには余分な水分を排出する漢方薬を処方します。

自然の力を活かしたアプローチ

漢方薬は主に植物や鉱物を原料とした自然由来のものが多く、体に優しい治療法として知られています。副作用が比較的少ないため、安心して長期的に取り組むことができます。

冷え以外の不調にもアプローチ

冷え症が改善されると、肩こりや生理不順、胃腸の不調、肌のくすみなど、冷えに関連するさまざまな症状も和らぐ可能性があります。

「冷え症に漢方」は難しい?

漢方治療は、正しい診断と適切な処方が重要です。自己判断で市販の漢方薬を選ぶのではなく、専門の漢方医に相談することで、自分の体質や症状に合った治療を受けることができます。

冷え症改善のために、漢方を選択肢の一つとして考えてみるのはいかがでしょうか?

冷え症改善のために今日からできること

冷え症を改善するには、日常生活の中で無理なく取り組める小さな習慣を積み重ねることが重要です。漢方薬の服用に加えて、以下の実践可能な冷え症対策を取り入れてみましょう。

体を内側から温める食事を心がける
  • 温かい飲み物を選ぶ
    冷たい飲み物を避け、白湯や生姜茶、ハーブティーなど、体を温める効果のある飲み物を取り入れましょう。
  • 体を冷やさない食材を摂る
    生姜、かぼちゃ、にんじんなどの根菜類や、山椒、シナモンなどの香辛料は体を温めるのに効果的です。逆に、生野菜や冷たい果物の摂りすぎは控えめにしましょう。
  • お風呂でのリラックスタイムを大切に
    シャワーだけで済ませず、38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分ほど浸かりましょう。血流が促進され、冷え症改善に効果的です。
  • 足湯を取り入れる
    足湯は、手軽に全身の血流を良くする方法です。足首までお湯に浸けるだけで、足元から体全体が温まります。
  • 日常に運動を取り入れる
    ウォーキングや軽いストレッチを日課にすることで、筋肉量が増え、血流が改善されます。長時間同じ姿勢でいる場合は、定期的に体を動かすよう心がけましょう。
  • デスクワーク中の簡単ストレッチ
    デスクワークが多い方は、座ったままできるストレッチがおすすめです。足首を回す、つま先を上下に動かすなどの簡単な動きで血流を促進できます。
  • 重ね着で体温を調節
    通気性の良い素材で重ね着をすることで、寒暖差に柔軟に対応できます。特に腰やお腹、足元を冷やさないように意識しましょう。
  • 冷え対策グッズを活用
    腹巻きやレッグウォーマー、使い捨てカイロを日常的に取り入れるのも効果的です。
  • 質の良い睡眠を確保する
    睡眠中に体がしっかりと回復するために、寝る前にスマホを控え、リラックスできる環境を整えましょう。
  • ストレスを減らす
    ストレスは自律神経を乱し、血流を悪化させます。深呼吸や瞑想、趣味の時間を取り入れ、心身をリラックスさせることを意識しましょう。

冷え症は日々の小さな工夫で改善に向かうことが多いです。まずは、できることから一つずつ取り組んでみてください。漢方薬と生活習慣の改善を組み合わせることで、冷え知らずの快適な毎日を手に入れる第一歩を踏み出しましょう。

漢方クリニックでの相談のすすめ

冷え症の改善には、日常生活の工夫やセルフケアが重要ですが、根本的な改善を目指すには、自分の体質や原因に合った治療を行うことが大切です。漢方クリニックでは、専門医による診断を通じて、一人ひとりに合った治療法を提案します。

自分に合った漢方薬を見つけるために

冷え症の原因や症状は人それぞれ異なります。例えば、同じ冷え症でも「手足の冷え」や「内臓の冷え」などの違いがあり、それぞれに適した治療法が異なります。

K. Clinicでは、以下の流れで患者様の体質や症状に基づいたオーダーメイドの処方を行います。

患者に説明をする医師

1. 問診・診察

体質や生活習慣、冷えの症状について詳しくヒアリングします。 漢方医学独自の診断方法を用い、冷え症のタイプや根本原因を特定します。

2. オーダーメイド処方

診断結果を基に、一人ひとりの体質に合った漢方薬を調合します。既製品では得られない、個別対応の治療が可能です。

都会の街中をジョギングする女性 右にコピースぺースあり

3. 生活改善のアドバイス

漢方薬の服用と併せて、食事、運動、入浴方法など、日常生活で取り組むべき冷え症改善策を提案します。

漢方クリニックで治療を受けるメリット

🌱 専門的なアプローチ 🌱
冷え症は単なる「冷え」ではなく、体全体のバランスの乱れが原因となる場合が多いです。漢方クリニックでは、その原因を明確にし、根本からの改善を目指します。

🌱 副作用が少ない治療 🌱
自然由来の成分を使用した漢方薬は、副作用が少なく、長期間安心して続けられます。

🌱 冷え以外の不調もケア 🌱
冷え症改善とともに、肩こりや生理不順、胃腸の不調などの関連症状も改善することが期待されます。

専門医の診断で健康的な毎日を目指そう

冷え症は、放置すると生活の質を低下させるだけでなく、長期的な健康にも影響を与える可能性があります。専門医の診断を受けることで、自分の体質に合った治療を受け、冷え症を根本から改善していきましょう。

当クリニックでは、患者様一人ひとりのお悩みに寄り添い、体質改善を通じて健康的で快適な生活をサポートいたします。冷え症でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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